寒冷地でセントラルヒーティングを5年間使ってみた設定と光熱費
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セントラルヒーティングでエコフィールやエコジョーズ、VIVIDO(ヴィヴィッド)などを利用されている方、冬の間の光熱費はどのくらいですか?
家の間取りや気密性によって暖房効率には差がありますが、光熱費に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
またこれから新築で家を建てる予定の方、熱源や暖房機器をどれにしようか迷われていませんか?
我が家はハイブリッド給油暖房システムVIVIDOを5年間使用しています。
これまで様々なパターンを試してみて、どの方法が一番暖房費が節約できたのかお知らせしたいと思います。
セントラルヒーティングとは
セントラルヒーティングとは、建物の1ヶ所に熱源を発生させる装置を設置し、この装置から発生した温水、温風、蒸気などを循環パイプで各部屋へと巡らせて建物全体を温める暖房システムです。
セントラルヒーティングは温水を循環させるタイプが一般的で、熱源は電気・ガス・石油があります。
特に北海道などの寒冷地ではセントラルヒーティングにしている方が多く、これまでのストーブと違い、24時間稼働させて家の中全体を暖めるという方法です。
メリットとしては家中を一定の温度にできること、ストーブのように火を使わないため子供やペットがいる場合はヤケドの心配がなく、空気が汚れにくいことなどがあります。
反対にデメリットとしては、初期コストが高い、24時間稼働させるため光熱費が高くなる、またストーブのように急速に暖めることができないことなどが挙げられます。
くわしくはこちらの記事を参考にどうぞ。
ハイブリッド給油暖房システムVIVIDO
我が家が使用しているのはハイブリッド給油暖房システムVIVIDO(ヴィヴィッド)です。
VIVIDOは以下のような仕組みで部屋を暖めてくれます。
エコジョーズとヒートポンプのダブル使いで電気とLPガスの両方使用。
VIVIDOの仕組みなど詳細はこちらを参考にどうぞ
「オール電化などに比べて光熱費がとてもお得になりますよ!」と言われてVIVIDOにしましたが、実際に使用して「安い!」という感覚はありません。
熱源がどれであってもセントラルヒーティング の光熱費はある程度高くなることを覚悟しましょう。
これまで試した方法
それでは、我が家が5年間光熱費を節約するべく試した結果についてご紹介します。
ちなみに我が家は木造3階建て、1階と2階に吹き抜け部分があります。
リビングが2階、寝室は3階、1階にはパネルヒーターに加えて床暖房を設置しています。
真冬はマイナス10度以上になる地域です。
まずは試してみた設定と感想についてお伝えします。
光熱費の比較は最後にまとめてご紹介しています。
1年目:暖房をこまめに切る
我々夫婦が育った実家は戸建てでしたが、独立してからはマンションやアパート住まいで数年ごとに引越しをしていました。
たまたまですが、ほとんどの住居がオール電化で暖房は夜間蓄熱式、関東ではエアコンでした。
セントラルヒーティング は初めての経験なので使い方が全くわかりません。
設置してくれた業者さんに一通り使い方のレクチャーをしてもらいました。
でも「暖房24時間つけっぱなしってヤバいんじゃない?」という不安に襲われ、まずはこまめに暖房を切ってみることに。
タイマーを設定して、日中いない時間帯は切るようにしました。
VIVIDOの暖房では基本的に電気を使用しますが、追加で「ガスを使用する(電気では十分に設定温度まで上がらない時)」「電気が使えない時だけガスを使用する(後述します)」「ガスは使用しない」の3つが選択できます。
1年目は「ガスは使用しない」で設定。ボイラー温度は最低の40度に。夜間は省エネモードで20度下げる。パネルヒーターのメモリは真ん中くらいにしました。
さて、この設定でどうなったかというと・・・
「寒い!!!!」
新しい家でぬくぬく過ごせると思っていた我が家に衝撃が。
めっちゃ寒い。特に日中ボイラーを止めたあと、寝るまでずっと部屋が暖まらず。
慌てて設定温度を上げてもダメ。
でもとにかく暖房をつけ続けることに抵抗があったのと、光熱費が怖すぎてできるだけ切るようにして過ごしました。
2年目:1階が寒いことに気づく
2年目。ボイラーを切ってはいけないことに気づき、最小でつけ続けてみることに。
この時の設定は「ガスは使用しない」、ボイラー温度は40度、夜間省エネで20度下げる、パネルヒーターは3階を小さくして1階をマックスにしてみました。
なぜなら暖かい空気が3階に集まるので、3階が暑い。
反対に1階はパネルヒーターをマックスにしてもめっちゃ寒い。
この時点では床暖房は電気代がかかると思い、ほぼ付けていませんでした。
結果、各階に温度差が生じ、対流(家の空気が移動すること)が起きます。
冷たい空気がリビングの床を這うように流れ、結果「寒い」。
3年目:設定ジプシーになる
2年間、寒い家に住んだ我が家は完全にセントラルヒーティング の使い方がわからなくなります。
冬期間の光熱費はこれまでのマンション生活の数倍になり、「節約どころか、これだけ高くてこんなに寒い思いをするのか」と悲しい気持ちになりました。
3年目は設定を色々と変えて、試してみることに。
一番悩んだのは、「ボイラーの温度を上げるのとパネルヒーターの設定を大きくするのとどちらがいいのか」ということ。
色々設定を試してみましたが、「これがベスト」という設定は見つけられず。
光熱費も特に変化なし。
1階の床暖をつけるとかなり暖かいですが、電気代が高くなってしまいます。
4年目:ガスに頼ってみる
4年目。VIVIDOの電気プランがなぜか融雪用電力(ホットタイム22)というもので、夕方2時間暖房の電気が使えなくなります。→現在は別のプランもあります。
これまで「ガスは高い」と思っていたのでガスは使用せず、この2時間は実質ボイラーが消えることになり、その後暖まるまでに時間がかかっていました。
夕方16時から18時といえば、日が落ちて気温が下がってくる時間帯です。
「この時間に暖房が消えるってありえない」と思うのですが、これが一番安いプランなので仕方ありません。
しかし、この時間寒くなることに耐えかねた我が家はついにガスに手を出すことに。
「電気が使えない時間のみガスを使用する」に設定を変えました。
するとどうでしょう!
「ガス、めっちゃあったかい!!」
ガスってすごい!あんなに電気だと時間がかかっていたのに、ガスの力を借りるとあっという間にパネルヒーターがポカポカに。
ただし、使いすぎは禁物。
一番寒い時期だけこの2時間はガスを使うことにしました。
5年目:もっとガスに頼ってみる
ガスの暖かさに気づいた我が家。
もっとガスをうまく使っていこうと考えます。
外気温によって設定を変更するようになりました。
まだそれほど寒くない時期は1年目のようにタイマー設定で日中はボイラーを切ります。
早朝や帰ってきた時に寒ければ、エアコンの暖房を短時間使用します。
一番寒い時期には「電気が使えない時間のみガスを使用する」にして、さらに寒ければ「ガスを使用する」にします。
パネルヒーターのメモリは3階を小さく、リビングは寒い時だけ一時的に大きくするようにしました。
これでかなり家の中が暖かくなりました。
でも光熱費が・・・。これが我が家の限界なのか。
光熱費まとめ
それではこれまでの5年間で光熱費がどうだったかをまとめてみました。
光熱費が最も高くなる時期(1月)の1ヶ月トータルの光熱費で比較しましたが、残念ながら3、4年目の記録が残っておらず・・・。
でも電気料金は毎年あまり変化がなかった記憶があります。
ガスは使い始めた4年目から1万前後と高くなっています。
1年目 2年目 5年目 電気 35,848 32,488 34,433 ガス 7,200 6,900 11,169 合計 43,048 39,388 45,602
電気料金は4年目、5年目と値上がりしましたが、1年目と比べてもほぼ変わりないことがわかります。
ガス料金はやはり暖房として使い始めてから上がっています。
ちなみに我が家は暖房を使用しない時は電気代が月に1万くらい、ガスが7千円程度です。
かなり寒い思いをしていた1、2年目とポカポカに過ごした5年目を比べてもほぼ差がないことがわかります(泣)。
6年目はどうするか
6年目を迎えた我が家ですが、今年はどうしようかと思っているかというと・・・キーワードは「1階の床暖」です。
これまでどんな設定にしても、一番寒いのが1階。
確かに普段子どもが遊ぶときくらいしか使っていないので寒くてもいいのですが、吹き抜けがあるために家の中にどうしても対流が起きてしまいます。
床暖があるためにパネルヒーターは2枚しか設置していないので、1階を暖めるには床暖が不可欠になります。
今年は思い切って1階を暖め、対流を抑えつつ光熱費が節約できないかを検証しようと思っています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
セントラルヒーティング の光熱費に悩まされているご家庭は多いと思います。
でも実際にどの設定が一番快適で効率的なのかは、お家の間取りや構造で異なるため一概には言えません。
セントラルヒーティング の基本は「24時間稼働し続けること」。
ボイラーを切ってしまわないことが一番効率よくお部屋を暖めることができます。
結局は実際に試してみるのが一番ですが、我が家で試した方法が参考になれば嬉しいです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
これからも家計節約に役立つ情報をお伝えしていきます。