さえとも保健師のブログ

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高齢者におすすめの趣味ランキング

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あなたにはどんな趣味がありますか? 

ダンスやゴルフなどの運動系やハンドメイド、読書などの文科系など、実に多様な趣味活動があります。 

若い頃に夢中になった趣味でも、高齢になって「身体が動かなくなった」「体力が低下した」などの理由で続けられなくなることも。 

では、高齢になったら、もしくは高齢期を見据えて、どんな趣味が良いのでしょうか。 

今回は高齢になっても続けられるおすすめの趣味活動と趣味を持つ事でどんな効果があるのかについてお伝えします。 

 

高齢期の趣味ランキング 

平成28年に行われた「社会生活基本調査」によると、65歳以上の趣味・娯楽のランキングは以下のようになっています。 

第1位 園芸・庭いじり・ガーデニング 

第2位 趣味としての読書 

第3位 映画館以外での映画鑑賞 

第4位 美術鑑賞 

第5位 映画館での映画鑑賞 

第6位 遊園地・動植物園・水族館などの見物 

第7位 カラオケ 

第8位 CD・スマホなどによる音楽鑑賞 

第9位 演芸・演劇・舞踊鑑賞 

第10位 写真の撮影・プリント 

https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1035.html 

 

園芸・庭いじり・ガーデニング 

平成18年、23年、28年と同様の調査が行われましたが、いずれの年も第1位だったのが、園芸・庭いじり・ガーデニングです。 

男女比では女性の方が多く、都道府県別でみると茨城県岡山県群馬県滋賀県が多いという結果でした。 

ガーデニングというと庭付き戸建てに住んでいなければできないというイメージですが、マンションのベランダや土地の一画を借りている人、ボランティア活動として公園などの草木の手入れを趣味として行っている人もいます。 

ガーデニングの良い所は屋外で日光に当たりながら活動ができること。 

日光に当たると、体の日内リズムが整って夜間よく眠れるほか、骨粗鬆症予防などの効果があります。 

もちろん立ち座りや土いじりなどの作業もありますので、筋力の維持、向上も期待できます。 

もしも複数人で作業ができるような環境であれば、共通の趣味を持つ人とのコミュニケーションが取れて認知症予防にも。 

 

趣味としての読書 

それでは第2位の読書はどうでしょうか。 

男女比はほぼ同じという結果ですが、本を読むことは脳を活性化させるため、認知症予防となります。 

ただ、高齢になると視力低下により小さな文字が見づらくなり、眼鏡や拡大鏡が必要になることも。結果、これが煩わしくなって読書をやめてしまう人も多くいます。 

また読書は一人で座って静かに行いますので、体を動かすことはありません。 

趣味が読書だけという方は、人との交流や運動不足が懸念されますので、できれば他の趣味と合わせて行うのがおすすめです。 

 

映画館以外での映画鑑賞 

これは平成28年で急激に増えて第3位となりましたが、平成18年、23年の第3位はCDやスマホによる音楽鑑賞でした。 

近年、ネットフリックスやアマゾンプライムなど映画のサブスクが普及したことが、急増した要因かもしれません。 

映画鑑賞は「楽しい」「面白い」「興味深い」など様々な感情を呼び起こすとともに、次々と展開していく画像を見ながら音声で内容を理解するという認知機能が働きます。 

ただし、こちらの趣味も一般的には「自宅内で」「ソファなどに座って」鑑賞することが考えられますので、読書と同様に他者交流や運動の機会が少なくなります。 

 

高齢になっても楽しめるおすすめの趣味 

それでは次に、高齢になっても続けられるおすすめの趣味をご紹介します。 

いずれもポイントは「体を動かす」「人との交流がある」「頭を使う」の3つです。 

 

園芸・庭いじり・ガーデニング  

趣味ランキングでも1位の園芸・庭いじり・ガーデニング 

楽しいだけでなく、健康にも良い条件が揃っていますので、ぜひ仲間と一緒に楽しみましょう。 

 

パークゴルフグラウンドゴルフ 

働き世代ではゴルフが趣味という人も多いと思います。 

ゴルフは先ほどあげた「運動・交流・知的活動」の3つを同時に満たしています。 

ですが、ゴルフは腰を強くひねる動作や長距離移動などの筋力や体力が必要となるため、高齢になると続けるのが難しくなるスポーツでもあります。 

その点、パークゴルフは高齢者でも気軽に楽しめるスポーツとして人気があります。 

残念ながら65歳以上の「趣味・娯楽」ランキングからは外れてしまっていますが、子供から高齢者までが一緒に楽しめるスポーツですので、親子や3世代でもぜひトライしてみて欲しいです。 

 

カラオケ 

次はカラオケです。 

これは先ほどの調査で第7位にランクインしています。 

カラオケの良いところは、大きな声を出すことです。 

大きく発声することで、肺活量やのどが鍛えられ、ストレス発散にもなります。 

また複数人で行えば交流もでき、より楽しめるでしょう。 

それ以外にも、カラオケのできる場所まで出かけるという、外出の機会もできます。 

コロナ禍で各地のカラオケ喫茶が利用できなくなり、高齢者のフレイルが心配されています。 

また少しずつ再開されていますので、ぜひ続けてもらいたいと思います。 

 

文化教室、運動教室への参加 

最後は各教室への参加です。 

興味のある教室へ継続的に通うことです。 

ガーデニングや読書、カラオケなど個々の趣味活動は、そもそも興味がなければ続けられません。 

「趣味」であるからには、自分がやっていて楽しめることでなくてはいけません。 

でも1人で自宅に籠って行うような趣味であれば、人との交流や外出の機会が減り、運動不足に陥ってしまいます。 

 

そこで共通の趣味を持つ人々が集まる教室へ参加することをおすすめします。 

お住まいの地域の文化センターや集会所などで開催されている様々な教室を探してみてください。きっと自分の趣味と合うような教室があると思います。 

もしなければ、自分で新たに教室を立ち上げてみてはどうでしょうか。 

あなたの知識や経験、仲間を必要としている人がいるかもしれません。 

まとめ 

今回は、高齢者に人気の「趣味・娯楽」ランキングとおすすめの趣味についてお伝えしました。 

高齢になると「外出が億劫」「人との交流が面倒」になり、自宅にこもりがちに。 

いつまでも健康に楽しく過ごすためには、高齢になっても続けられる趣味活動が非常に重要になってきます。 

仕事や育児、介護に忙しい働き世代では、趣味に時間を取ることは難しいかもしれません。 

でも、自分が好きなことや興味のある事を、時々でも良いので続けてみませんか。 

もちろん趣味ですので、途中で変わってしまっても構いません。 

その時々に無理なくできる趣味を続けることが大切だと思います。 

そして高齢になっても、みんなで楽しめる趣味を持って元気に過ごしましょう。